丸山知事「農業者さんにとっては朗報だと思います」コメ不足と価格高騰が深刻化する中、JAしまねが2025年産のコメの概算金を2割ほど値上げすることを発表 概算金の正式決定は8月予定 島根県
JAしまねは今年出荷されるコメについて、農家に集荷時に支払う概算金を去年よりも大幅に上げ、安定的な供給を目指すことにしました。
JAしまねではコメを集荷する際に農家に対し一時的な前払い金として、概算金を支払っています。2024年産の概算金は、主な品種であるコシヒカリ1等米の場合、60キロあたり、1万6800円となっていました。
しかし、コメ不足と価格高騰が深刻化する中で、2025年産については、概算金を2割ほど値上げし、2万1000円を最低保証することにしました。概算金の正式決定は、8月を予定しています。コシヒカリ1等米では、5年連続の値上げで、JAしまねでは、農家に安心して米の生産をしてもらい安定供給につなげたいとしています。
JAが概算金を値上げすることについて、島根県の丸山知事は…。
島根県 丸山達也 知事
「農業者さんにとっては朗報だと思います。消費者のみなさんが求められる量が確保されることが価格が落ちつくということが一番の薬でありますから、作付けの拡大が進むということが大事なんじゃないかと思っております」
丸山知事は5月9日、このように述べ、概算金の値上げが農家の生産意欲につながると評価しました。コメの流通価格にも影響が出るため、今年の新米の価格も値上がりする可能性がありますが、丸山知事は将来的な生産拡大がコメの価格安定にもつながると期待感を示していました。