ノスタルジックに浸れる「青の夏」 あおや和紙工房で因州和紙の特徴を生かした企画展 鳥取県鳥取市
鳥取市青谷町の風景を和紙の特徴を生かしながら描いた作品などの企画展が鳥取市のあおや和紙工房で開かれています。
京都府で活動する作家毛利みきさんによる企画展「青の夏」では毛利さんが小学生時代を過ごした青谷町での記憶が描かれています。
『岩牡蠣を獲る海女さん』
岩牡蠣を取る海女さんが潜るのは青谷町の夏泊漁港。海の泡をイメージさせるようなポコポコとした質感は「落水」と呼ばれる和紙の特徴です。
『星と月と少女と』
夜、鳴り砂で有名な井手ヶ浜に出ていくと空には満天の星空が。濃い色がしっかり色づき光沢が出る原料「三椏」を使った和紙に落とし込みました。
大阪から訪れた人
「懐かしさとか未来とかそういうのを感じたりされたことがあったのかなと思いながら和紙って素敵だなと改めて思いました」
『Bird』
空から青谷町を見下ろした水彩画も。毛利さんと共に活動し青谷町が大好きだった男性が亡くなった際に描いたという思い入れのある作品です。
和紙でも水彩画でも、毛利さんのキュートであたたかいイラストがふるさと・青谷の夏にノスタルジーを感じさせます。
あおや和紙工房 国森洋館長
「それぞれ和紙の原料によって表情が変わってきます。お客様自らの和紙に対する思いが広がっていけばと思っています。」
毛利さんのイラストは青谷町のパンフレットにも使用されています。あおや和紙工房は企画展が青谷町を知るきっかけになればと話していました。