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コロナ禍や火事乗り越え 5年ぶりの祭り「江尾十七夜」 500年続く祭りで披露される踊りの継承に課題 「若手がなかなか入ってこない。(保存会)会員も年寄りが多いもので」 鳥取県江府町

2024年8月31日 6:12

■現代に続く追悼の踊り、生まれた課題も

7月28日、町の集会所では本番に向けて踊りの練習が行われていました。しかし、最近は練習に参加する人が減少。踊りの後継者不足が課題になっているといいます。

こだいぢ踊り保存会 見山 收 会長
「コロナで踊りをやめれば、伝統の踊りが絶えるのではと内心心配して。若手がなかなか入っていただけないもので。(保存会)会員も年寄りが多いものでしてね」

祭が開催できない中でも踊りの文化を継承するため、練習や発表を続けてきましたが、厳しい現実がありました。

■祭りの華「こだいぢ踊り」始まる

そして当日、辺りも暗くなった午後8時すぎ、町内の公園ではやぐらを大勢の人が囲んでいました。いよいよ太鼓の音とともに、こだいぢ踊りが始まります。

歌い手
「ア コラヨ(エ)ー そろた そろたよ 踊り子がそろた」

地元の住民を中心に大勢が参加し、中には飛び入りの参加者も。踊りの円は徐々に大きくなっていきます。舞いは約30分続き、大団円を迎えました。

参加者
「リズムが独特だったんですけど素敵な踊りで楽しかったです。(祭りが)ないって聞いてからすごいショックだったんですけど、(山の)火文字も一斉に来てうれしい気持ちです」

江府町出身の参加者
「大学進学をしてこの地を離れているので、ふるさとを回想させるようなすごい良い体験でした」
Q.今後も祭りに参加しますか
「大学の関係で江府町に関わることが多くあるので、江府町の 活性化に力を注げたら」

子どもからお年寄りまで参加し、5年ぶりに江府町に響いたこだいぢ踊りの歌声。

こだいぢ踊り保存会 見山 收 会長
「爽快でございます。5年ぶりで 久々のいい汗を流しました。皆さんが(踊り手に)入ってくだされば最高にいいですけど、若い人には特にお願いしたい」

こだいぢ踊り保存会 見山 收 会長
「爽快でございます。5年ぶりで 久々のいい汗を流しました。皆さんが(踊り手に)入ってくだされば最高にいいですけど、若い人には特にお願いしたい」