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【防災企画】東日本大震災から14年 いつ何が起こるかわからない今… 日ごろの備え「備蓄」の重要性について解説

2025年3月11日 18:28

町田朱理 防災士
「見落としがちなのが「トイレ」です。簡易トイレなどは1日5回~7回分が目安とされていますので最低でも15回分、1週間分のことを考えたら50回分が推奨されます。トイレのほかにも、モバイルバッテリーやソーラーパネルなど電源が確保できるものもあると安心ですよね」

■「寒さ対策」にも注意が必要

中山紗希 防災士
「では、この時期ならではの注意点はなんでしょうか」

町田朱理 防災士
「注意したいのが『寒さへの対策』です。東日本大震災では、地震や津波で直接被害を受けていなくても、寒さが原因で体調を崩したり低体温症で亡くなったりした方もいました」

町田朱理 防災士
「山陰地方でもこの時期、日中は13℃前後、朝晩は3℃前後となるなど、寒暖差が激しく体育館などの避難所はかなり過酷な環境になると考えられます」

中山紗希 防災士
「そうした対策の一つとして『段ボールベッド』がありますが、ただ、すべての避難所にすぐに設置されるわけでもないですよね」

町田朱理 防災士
「そういう時に役に立つのがおうちにある身近なもの。新聞紙やラップ、ビニール袋です。これらを下着と洋服の間に入れ込むだけでも十分暖かく感じられます。また、段ボールベッドが無くても段ボールを床に敷くだけで寒さをしのげますので、必要な物資が届くまでの一つの手段として実践してみてほしいですし、これらのアイテムも日ごろから意識して備えておくといいでしょう」

最終更新日:2025年3月13日 19:40