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【課題】少子高齢化が進む中、介護士を目指す人材が減少 マイナスなイメージを払拭するため「働きやすさ」を追求する介護施設の取り組みとは?

2024年5月25日 7:36

■子育てと共働き(夜勤を含む)の実現

介護施設のサービスは365日休みがありません。細田さんも早番・日勤・夜勤と大きく3つのシフト制で働いています。そこで大切にしているのは「家族との時間」です。妻の理香さんも介護士として同じ職場で働いているため、夜勤もあります。
仕事と家庭の両立ができるのかー。不安もあったといいます。

もちだの郷 介護士 細田剛史さん
「一度やってみてダメなら(共働きは)止めようと思ったんですけれども、会社の主任さんや上層部の方が娘が1人にならないようにということで、配慮して勤務を組んでくれて希望休も月3回あるので、家族との時間も過ごせていいなと思っています」

平日は家族3人の時間はあまりとれませんが、メリットもあるといいます。

妻・細田理香さん
「夜勤手当の部分でやっぱり介護って給料がどうしても低いというイメージじゃないですか?そこでちょっとプラスになる分、収入面では安定してるかなっていうふうには思います」

介護の仕事と働きやすさ。隠岐共生学園の年間休日数は120日。これも介護施設の全国平均より10日多いということです。
※厚労省によれば、介護施設の年間休日は平均110日

社会福祉法人 隠岐共生学園 名越英貴 事務局長
「給料であったり、休暇であったりっていうところをいかにスタッフに還元できるか?というところが安定して運営していく条件の1つになってくると思います」

■島根県も「職場改善」を促す

島根県では去年から、働きやすさやキャリアアップへの補助など「人材育成」に取り組む事業所の認証制度を作り、業界の職場改善を促しています。

島根県高齢者福祉課 細田浩之 課長
「なかなか特効薬っていうのはないんですけども、入ってきた方を本当に大事にしていただいて、入ってきた方たちが成長を感じられる。そういった職場にしていってもらいたいなと」

ネガティブなイメージを払拭し、社会に必要かつ魅力のある業界へ。
仕事のやりがいと福利厚生の両面の充実が求められています。

最終更新日:2024年5月27日 9:55