国指定史跡・鳥取城跡の大手門が完成 約3年半をかけて江戸時代の工法で再現 開門式は4月26日予定 鳥取県鳥取市
約3年半の工事を経て鳥取城跡に新たな門が復元され、4月7日に報道関係者に公開されました。
鳥取城の姿を後世に分かりやすく伝えようと、約20年にわたって復元工事が進められている国指定史跡・鳥取城跡。約3年半をかけて復元したこの門は、木造2階建で高さ9.2m 幅10.6mの初の室内空間を備えた中ノ御門渡櫓門です。
門の特徴として、金物は槌目(つちめ)打ちという工法を使い職人の手作業で加工。一部の柱はわざと不規則な目に仕上がる手斧(ちょうな)仕上げにするなど、総事業費約5億2000万円をかけ、江戸時代に使われていた工法にこだわり再現。これで、鳥取城跡の大手門全体が完成したことになります。
鳥取市教育委員会文化財課 岡垣頼和 主任
「鳥取藩の江戸時代、本当にすごい建物が建っていたんだなというのを知っていただきたい。体感していただきたい。そして、自信を持っていただきたい」
中ノ御門の開門式は4月26日の予定で、鳥取市は今後、鳥取城天守の調査と復元を進めていくということです。