島根県の郷土料理「出雲そば」が秋の風物詩「西条柿」とコラボ 干し柿を粉末にしたオリジナル甘味料の“柿糖”を使った新そば誕生 新たな特産品として期待 島根県
島根県の郷土料理「出雲そば」が特産のあま~い果物とコラボです。
一見何の変哲もない蕎麦(そば)・・・。実はある甘いスイーツが練り込まれているんです!
秋の風物詩。鮮やかなオレンジ色のカーテン。吊るされているのはたくさんの柿です。
島根県有数の西条柿の産地として知られる松江市東出雲町。福岡博義さんの作業場で作られる干し柿は関東の高級青果店に卸され、その上品な甘さに定評があります。
この干し柿を粉末にしたのが“柿糖”。福岡さんが2019年に商品化したオリジナルの甘味料です。
福岡博義さん
「柿糖の粉末が出来た時にアイスクリームとかいろいろやってみたけどこれ蕎麦にできないかなと思って最初は手打ちでやってもらったんです」
福岡さんの好物だという蕎麦でコラボできないかと考え松江市に相談したところ、出雲市の製麺所が開発に協力してくれることに。
出雲たかはし 樋野秀治さん
「どうしても販売用ってなると日持ちをさせないといけないというところで水分率とかこね方とか違ってくるのでそこの部分でネックはあった」
苦戦したのは水分とそば粉、小麦、柿糖の割合。しかし・・・。
出雲たかはし 樋野秀治さん
「乾麺ではありえない弾力が出てくれるので非常に食べやすい蕎麦になったなと思います」
5月20日は関係者などを招き、初めての試食会が行われました。
関係者
「新しい松江市のお蕎麦ができたなと思いました。おいしかったです」
「塩で食べるとほんのり甘みがあっておいしく味合わせていただきました」
福岡さんも初めての試食です。
福岡博義さん
「出雲たかはしさんにご無理なお願いをして満足してます、おいしかったです。こういう蕎麦が出来ましたよということで少しでも販売ができたらなというところであまり欲は出してません」
まだ、開発段階の柿糖を使った蕎麦。今後、改良を重ねゆくゆくは新たな特産品として地元のスーパーに並ぶかもしれません。