【日本初の受賞】松江市の老舗旅館でのバリアフリーの取組みが評価されイギリスのアワードで「最優秀国際賞」 2006年から利用者や従業員、みんなに優しい宿づくりを目指し取り組む 島根県松江市
島根県松江市の老舗旅館では、バリアフリーの取組みに力を入れていて、その取り組みが評価されイギリスのアワードで最優秀賞に輝きました。日本では初の受賞です。
受賞報告のため5月9日、島根県の丸山知事の元もとを訪れたのは「松江しんじ湖温泉なにわ一水」の勝谷有史社長です。1918年に創業した老舗旅館「なにわ一水」。2006年から利用者や従業員、みんなに優しい宿づくりを目指し館内のユニバーサルデザイン化に取り組んでいます。車イスでも移動しやすいよう、通路の幅を1.5メートル以上に設計。また客室の1つには弱視の宿泊客に配慮し、室内の色は薄い白色と濃い茶色に統一しメリハリをつけました。
中でも日本特有の温泉風呂に障害があっても入れる点が高く評価され、5月1日、ロンドンで行われた表彰式で「最優秀国際賞」が送られました。世界中の飲食店やホテルから優れたアクセシビリティを持つ施設に対し送られるもので、日本では初めての受賞となりました。
なにわ一水 勝谷有史 社長
「推薦者がエントリーしておりましたのでそういった賞があることも正直知りませんでした。いまだに信じられないところです。今後はヨーロッパの方海外の方にユニバーサルツーリズムで日本に島根に来てくださいというプロモーションが出来たらなと思います」
丸山知事は「県としても誇らしい」と述べ、積極的に今回の受賞をPRし、観光促進につなげたいとしています。