島根県立大学で新たな入試枠が開設 教員の人材不足解消に「地域教員希望枠」 試験では課題解決能力や志の高さなどを重視 島根県
5月26日、島根県立大学が会見を開き、教員を目指す県内の高校生を対象にした新たな入試枠を設けることを発表しました。
全国的に教員不足が叫ばれる中、島根県立大学は島根大学と連携し国の補助金約4000万円を活用して、新たな入試枠を設けると発表しました。
島根県立大学 山下一也 学長
「子どもを育てる、児童生徒を育てるという強い志を持った、島根愛に燃えた高校生を採りたい。熱量の高い高校生を採りたい」
島根県の今年の小学校、中学校、高校、特別支援学校の教員数はあわせて64人欠員していて現場での人材不足が大きな課題となっています。
そこで島根県立大学では島根県内の高校生を対象に「地域教員希望枠」を創設。
この枠では大学入学共通テストが必要なく、学校成績や小論文、面接などを通して、通常の試験でははかれない課題解決能力や志の高さなどを重視するとしています。
他にも、県内の高校に出向き教員志望者が増えるよう働きかけたり、就職後にもサポートできる環境を整え、長期間一貫した指導を行うことで質の高い教員を養成することを目指します。
対象は現在の高校3年生からで、保育士や小学校教諭を目指す保育教育学科で5名。中・高の英語と国語の教諭を目指す地域文化学科で3名を募集することにしています。