稼働停止中の米子バイオマス発電所が廃止へ 爆発を伴う火災が発生して以降、停止続く 廃止の理由は円安や物価高騰の影響で事業の採算性が見通せないため 鳥取県米子市
爆発を伴う火災が発生して以降、稼働停止が続いていた米子バイオマス発電所が廃止されることが決まりました。
鳥取県米子市大篠津町にある米子バイオマス発電所は、おととし9月に大きな爆発を伴う火災が発生。けが人はいませんでしたが、周辺に住む人達に衝撃と不安を与えるとともに、一部の住民からは騒音や健康被害を不安視する声が相次いでいました。
6月6日は、発電所の運営会社、出資する5社の会社や周辺住民の代表らが出席して協議会が非公開で行われました。
運営会社に出資する中部電力によりますと協議会では、運営会社と出資する5社が、バイオマス発電所の廃止を決定したことを地域住民や米子市に説明したということです。廃止の理由については、円安や物価高騰の影響で安全対策の工事費用などで事業の採算性が見通せないことをあげています。
中部電力バイオマス担当 大橋英二 課長
「今後は廃止に向けて廃止ですので動かすことをする必要がないので、地域の住民や行政の方々にご迷惑、ご心配をかけたことをまず深くおわび申し上げたい」
バイオマス地域協議会 吉岡元 会長
「廃止届けを出されるということで、それが良かったことだと。みんな住民は喜ぶでしょうと。こういうような廃止という方向に向かったこと が一番良かった」
今回、バイオマス発電所の廃止が決まったことについて米子市の伊木市長は、「市としても重く受け止め、今後の事業者の対応状況を見ながら適切に対応していく」とコメントしています。