市営ガス事業の民間委託めぐる議論 伊丹産業の新会社と仮契約を締結したが… 地元の関連事業者4団体が白紙撤回を訴求 島根県松江市
島根県松江市が担う市営ガス事業の民間譲渡をめぐって松江市議会の全員協議会が開かれ議員と意見交換しました。
松江市の市営ガス事業は、サービスの向上や事業の効率化のため民営化を目指し、去年10月、公募型プロポーザル方式で譲渡先を公募。
その結果、兵庫県の伊丹産業が設立する予定の新会社が手を挙げ、今年3月、優先交渉権を獲得しました。
しかし、5月、地元のLPガスの関連事業者など4団体は選定過程が不透明などとして、譲渡の白紙撤回を求める要望書を松江市と松江市議会に提出。ただ、松江市は選定過程に問題はなかったとして伊丹産業の新会社と、仮契約を締結しました。
6月5日、松江市議会全員協議会で松江市長が事業の経緯を説明。
議員からは、
「地元業者が応募しづらい条件だったのでは」
「仮契約までの間に、議員に説明がなかった」
などの意見が出されました。
上定松江市長は、議会の中で議論を進めながら順調に譲渡を進めていきたいと述べました。
松江市は、来年4月からの事業譲渡に向け松江市議会の6月議会で「事業譲渡議案」を提案する予定です。