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恐怖の逆走事故に注意を呼び掛け 事故の6割はICやJCT 分岐点に看板を設置したり道路を色分けするなどの対策を 鳥取県

2025年4月29日 22:03
恐怖の逆走事故に注意を呼び掛け 事故の6割はICやJCT 分岐点に看板を設置したり道路を色分けするなどの対策を 鳥取県

ゴールデンウィークに突入し、各地で増える人の往来。山陰でも"逆走"に注意が必要です。

4月26日に栃木県の東北自動車道で発生した、複数の交通事故。発生した接触事故が連鎖的に事故を巻き起こし、3人が命を落とす惨事となりました。

事故の発生原因は「逆走」。車は現場から約3キロの所にあるICから高速道路に入り、反対車線を走行した可能性があるとされています。

国土交通省によりますと、高速道路での逆走は全国で毎年200件ほど発生しているといいます。

山陰でも注意が必要な場所が。鳥取県琴浦町の道の駅では、山陰道の本線に戻る道に、多くの分岐点があります。看板を設置したり、道路を色分けしたりと、警戒されているスポットです。NEXCO西日本も、高速道路の本線に戻る際は特に注意を呼び掛けています。

鳥取県琴浦町の道の駅を訪れた人からも、心配する声が。

愛知県から来た人
「途中ちょっと迷うようなところがあって…逆走って今(多い)。間違えそうなところも」

観光客
「道ができたでしょう、大きな道が。最初困惑する方も多いと思うんですけどね」

鳥取県警によりますと、管理する鳥取県の区間では、去年1年間で9件の逆走事案が発生。

連休期間中は早朝に出発するなど、無理な旅行計画を立てることが多くなり判断力が落ちることも考えられるため、休憩を取るなどの対策を呼びかけます。

鳥取県も、新しい道路を作る際は逆走に警戒していました。

大坪千成 記者
「インターチェンジにはこのカーブから上がっていきますが、1つ手前の降り口専用道路には止まれ、逆走ですと看板がついています」

4月に完成した、倉吉・関金間の道路。インターチェンジで入り口を間違える可能性があるため、注意を促す看板を設置しました。

鳥取県県土整備部 西土井一宏 課長
「正面衝突に大事故につながるので逆走は注意しています。いろんなところから来られた方が利用されますので、誰が見てもわかりやすい標識案内になっているか(検証しています)」

6か所あった既存の看板を16か所に増やすなどしました。

JAFによりますと逆走事故の6割がインターチェンジやジャンクションで発生しているということです。

山陰道は片側1車線の区間も多くあるため、逆走してしまった側も、発見した人も、すぐに止まって通報することが大切です。

最終更新日:2025年4月30日 7:06