備蓄米が山陰でも一部の小売店で販売始まる 今回入荷したのは新潟産の「こしいぶき」 島根県松江市
コメの価格高騰を受け、政府が放出した備蓄米が山陰でも一部の小売店で並び始めています。
松江市東出雲町にあるスーパーマーケットアイパルテ東出雲店。
こちらには4月28日、備蓄米が初めて入荷し店頭に並びました。
アイパルテ東出雲店 高橋光夫 店長
「こしいぶきの5キロが45袋。まだ5月にも入る予定になっていますので、1回でまとめて入荷ではなくて分納というかたちでおさめていただく形になります。価格的には4000円を切る値段で、きょうは3980円で販売しておりますけれども。」
今回、入荷したのは新潟産の「こしいぶき」。
2024年産の米で4月下旬に島根県内で精米されました。
聞きなれない「こしいぶき」という品種ですが、「コシヒカリ」を親に持つ「ひとめぼれ」と「どまんなか」の交配によって生まれた新潟県の新品種で新潟県外ではほとんど手に入らないといいます。
アイパルテ東出雲店 高橋光夫 店長
「コシヒカリをベースにしたいろいろあわせた特徴のあるおいしいお米なのでねばりもあるし、甘みもあるし、一度ご賞味いただければ美味しいんだとわかっていただけると思います。」
こちらの店では島根県産のコシヒカリやきぬむすめが5キロで4280円で販売していて、今回入荷した「こしいぶき」はそれに比べると300円安くなっています。
お客さんからの問い合わせや反応について聞いてみると。
アイパルテ東出雲店 高橋光夫 店長
「意外と少ないです。やはりこちらは島根県のお米が一番人気ですので。」
農林水産省が公表した4月14日から1週間の間に全国およそ1000のスーパーで販売されたコメの平均価格は前の週より3円アップの5キロあたり4220円と16週連続の値上がりで過去最高を更新しました。
その理由として期間中、備蓄米がまだ届いていないスーパーが多くあったことなどが影響しているとみられます。
備蓄米の流通が始まったところですが、こちらのお店ではこんな不安も。
アイパルテ東出雲店 高橋光夫 店長
「この夏になると新米ができるまではいろんな銘柄の在庫がなくなってきますので、ですから県外のものを仕入れるということも、もし仕入れられるものであればこの夏は工夫しておかないといけないなというのが本音です。」
備蓄米の流通量が増えていくことで米の値下がりに期待したいところですが…
5月7日に予定されている次回のコメの平均価格の発表に注目です。