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年末に向けて「強盗」への対策はしていますか? 実は「詐欺」電話も「強盗」と関連するため要注意! 防犯対策など注意すべきことを現役警察官が解説

2024年11月28日 6:12

■最新の防犯グッズは?

どのような対策ができるのか、最新の防犯グッズを調査しました。鳥取市にあるホームセンターを訪ねると、約50点のアイテムがそろった専用の売り場が。

ナフコ東鳥取店 安部陽介 店長
「ライト関係が全国の報道等を見てよく売れております」

手軽に取り付けができるセンサーライトに、窓の2重ロックや防犯フィルム、そして防犯カメラなど。全国の強盗に関するニュースを受け、いずれも去年の同じ時期より2倍から7倍の売り上げとなっているといいます。

ナフコ東鳥取店 安部陽介 店長
「本当に簡単にできるような、手軽にできるような商品を取り揃えております」

中山アナ
「さまざまな防犯グッズがありますが、波田さん、こうしたグッズの重要性を改めて教えていただけますか」

波田貴幸 警部補
「やはり、こうしたアイテムによって、犯人が侵入するのに時間がかかるんですね。そうすると、周りの人にばれるリスクも高くなるので、犯人もあきらめやすくなる、そういった点では意味のあるもの。ほかにも、スマートフォンのアプリを使って通報できるサービスですとか、防犯アラームを活用するなど身を守る方法はあります」

中山アナ
「では、どれくらい時間を稼ぐことができたら侵入の可能性は低くなるのでしょうか」

波田貴幸 警部補
「侵入に手間取り、最低でも5分かかると侵入者の約7割は諦め、10分以上かかると侵入者のほとんどは諦めるといわれています。いかに侵入に時間をかけさせられるかが大切です」

中山アナ
「ほかに注意すべきポイントはありますか」

波田貴幸 警部補
「『詐欺の電話』に注意ということですね」

中山アナ
「強盗と詐欺って別の犯罪ではないのですか」

波田貴幸 警部補
「実は関係しているんです。侵入する家を決める判断材料になっているんですよ。特殊詐欺の電話と同じように電話をかけ、家族構成や銀行の口座番号、家にどれだけお金があるかなど巧妙に聞き出した上で、お金を持っている高齢者の一人暮らしなど狙って強盗に入ることがあるんです」

中山アナ
「つまり、強盗の被害にあった方はその前段階として、特殊詐欺の電話がかかっているということですか。気づかないうちにすでに犯罪の被害に遭っているということなんですね」

波田貴幸 警部補
「多くはそうですね。だから、強盗の被害にあわないことはもちろんですが、その前に詐欺の電話にも注意して欲しいです。改めて、電話で個人のお金や口座番号など聞くことは詐欺の可能性が大きいですので、こうした電話には注意してください。そうすることで強盗に入られるリスクも低くなります」

中山アナ
「繰り返しますが、強盗被害に遭わないためには、防犯グッズや警報サービスなどを活用、銀行口座や資産など聞いてくる 詐欺の電話に答えない。こうした対策が重要になってくるというわけですね」

これから年末にかけてお金を使う機会も増えてきます。防犯対策はもちろん、合わせて詐欺の電話にも警戒してください。

最終更新日:2024年11月28日 12:18