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「いばら姫」「ヘンゼルとグレーテル」の絵本作家バーナデット・ワッツが描いた原画展が開催 繊細に表現された花や樹木、水彩画で童話の世界が美しく再現された挿絵の原画が展示 島根県安来市 

2025年4月25日 19:09
「いばら姫」「ヘンゼルとグレーテル」の絵本作家バーナデット・ワッツが描いた原画展が開催 繊細に表現された花や樹木、水彩画で童話の世界が美しく再現された挿絵の原画が展示 島根県安来市 

あたたかみのある人物の表情に、繊細に表現された花や樹木。水彩画で童話の世界が美しく再現されています。イギリスの絵本作家・バーナデット・ワッツがグリム童話の世界を描いた原画展「バーナデット・ワッツ絵本原画展 グリム童話の世界」が島根県安来市で開催されています。

安来市加納美術館で開催されている企画展では、「いばら姫」や「ヘンゼルとグレーテル」などバーナデット・ワッツが描いたグリム童話5編の挿し絵の原画が展示されています。バーナデット・ワッツはイギリスを代表する絵本作家の1人でその美しく繊細な作風は日本でも高い評価を受けています。

「いばら姫」の原画ではおばあさんがいばら姫に糸まきを差しだす場面や、眠ってしまったいばら姫を愛の力で救おうとする王子の様子などが繊細に表現されています。また、「ヘンデルとグレーテル」では細かい部分まで表現された樹木や花とともに、お菓子の家や森の中での登場人物たちの様子を彩っています。そして「しあわせなハンス」の原画では持っているものを手放していくことで本当のしあわせとは何かを見つけるハンスの表情がいきいきと描かれています。

安来市加納美術館 千葉潮 館長
「グリム童話という皆さんにおなじみのお話なんですけど、ワッツさんの世界観で繰り広げられる淡い色彩ながらも繊細で、大人の心に響くお話ばかりなのでぜひ見に来ていただきたいと思います」

会場では展示されている原画が使われた絵本を実際に読むことができるほか、バーナデット・ワッツの挿絵が使われた飲料商品のパッケージなども展示されています。

この企画展は6月29日まで安来市加納美術館で開催され、ゴールデンウィーク中の4月27日と5月4日にはお話し会やトークイベントも行われます。

最終更新日:2025年4月25日 19:09