高齢者や認知症の人にも買い物を楽しく 県とファミリーマートが連携して「スローショッピング」の体験会を開催 店内には商品の置き場を示す表示や栄養士の食事相談も 鳥取県倉吉市

誰もが暮らしやすいまちづくりを目指し高齢者や認知症の人にも楽しく買い物をしてもらう体験が4月15日、鳥取県倉吉市で行われました。
参加者
「パン買うの忘れちゃった」
倉吉市のコンビニで行われたのは、「スローショッピング」の体験会です。4月15日は鳥取県中部に住む認知機能に不安を感じている高齢者4人が参加。ゆっくりと買い物を楽しんでもらおうと鳥取県とファミリーマートが連携して企画しました。
店内には、商品の置き場を分かりやすく示す表示を設置。また、2回目の開催となる今回は生活の一助になればと、参加者の家族に向けた栄養士の食事相談も行われました。
社会福祉法人 敬仁会 山畠 恵美子 管理栄養士
「バランス良くとってこんな風によくなってくれたら」
目指すのは、社会福祉の充実や高齢者の認知機能の向上。
Q.お目当てはありますか?
参加者
「酒!ハハハハ」
あまり来ることがないコンビニで迷うこともありましたが、外で買い物をする機会がないという参加者たち。
参加者
「自分の欲しいものに目がいっちゃって…嫁さんに頼まれてたけど他の者に目移ろいしちゃった」
持ってくるはずのメモは忘れてきてしまいましたが、楽しんで買い物をしていました。
参加者
「どこに物を置いたかなということがありますね。こういう買い物とか食事とか一緒にできてよかったと思ってます」
買い物を終えると、参加者同士で振り返りのミーティングも開催。仲間がいると買い物が楽しくなるといった声や、レジの利用しやすさについて感想などを伝えました。
鳥取県福祉保健部 長谷 博 係長
「ほのぼのとしてゆっくりした買い物ができたと思います。こうした活動が増えて、これから地域の人と触れ合える機会を増やしていけたら」
スローショッピングで目指すのは誰もが使いやすい環境づくり。
県とファミリーマートでは今後は規模を拡大させて、より効果的な企画を行っていきたいとしています。