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4月は特に火災が起きやすい季節 火の取り扱いには十分注意を 鳥取大火から17日で73年 今の時期、山林での火災が増える理由は 鳥取県東部消防局

2025年4月16日 19:28
4月は特に火災が起きやすい季節 火の取り扱いには十分注意を 鳥取大火から17日で73年 今の時期、山林での火災が増える理由は 鳥取県東部消防局

鳥取市の旧市街地の3分の2を焼失した鳥取大火からあすで73年です。
4月は特に火災が起きやすい季節となっていて注意点について取材しました。

2025年、全国で相次ぐ大規模な火災。
岩手県、岡山県、愛媛県などで甚大な被害が出る中、島根県でも4月7日から9日にかけて益田市、江津市、出雲市で林野火災が発生しました。

今の時期、山林での火災が増える理由は。
鳥取県東部消防局で話を聞きました。

鳥取県東部消防局 予防課 田中健 課長
「4月・5月というのはフェーン現象が発生しやすい時期になりまして強風により火災が拡大する可能性が出てきます。農繁期になりますと農作物を焼却する事案などが発生しますので火の取り扱いには十分注意してください」

強い南寄りの風が中国山地を越えることで気温が上昇する「フェーン現象」。
暖かい空気が流れ込みやすくなり、強風と乾燥をもたらします。

鳥取市で観測された湿度の低い日をまとめたものです。
観測の始まった1950年以降、8%から10%を記録したのは全て4月と5月。
空気が乾燥した日が集中していることがわかります。

強風に乾燥が重なる今の時期、屋外での出火は思わぬ燃え広がり方をする恐れがあります。
特に林野火災は原因の半数以上をたきび・火入れが占めていて、注意が必要です。

鳥取県東部消防局 予防課 田中健 課長
「強風が吹く時期には日を改める。消火の準備をする。一度にたくさんのものを焼かないように注意してください」

4月16日は鳥取砂丘でも風が強まるなど春らしい天気となった山陰地方。
明日は南からの暖かい空気が流れ込みやすくなって気温が上がる予想で、湿度が下がる恐れもあります。

火の取り扱いには十分注意してください。

最終更新日:2025年4月16日 19:28