ボールペンを使って独自の世界観を生み出す米子市在住の画家・青已はなねさんの作品展 「青はゼロの表現 元気なときもかなしいときも寄り添えるような色」 鳥取県境港市
ボールペンを使って独自の世界観を生み出す米子市在住の画家・青已はなねさんの作品展が、境港市で開催されています
するどいまなざしをした竜が、天に上る姿。
こちらはつぶらな瞳が印象的な少女が遠くを見つめる様子を描きました。
これらの作品は、青色のボールペンを使って描かれています。
青一色がもたらす、クールで繊細な面と、どこか温かみのある面。
青已はなねさん
「青はゼロの表現だと思っていて、元気なときもかなしいときも寄り添えるような色だと思って使っています」
米子市在住のボールペン画家、青已はなねさんは、青色からさまざまな感情を表現することで、見る人が心豊かで落ち着いた時間を過ごしてほしいと話します。
もともと会社員だった青已さんはスケジュール帳にボールペンで画を描いたことがきっかけで11年前、画家に転身。
今回の作品展では、ボールペンで描いた絵画や、立体作品など、およそ70点が並びました。
来場者
「白とかブルーって冷たい印象があるんですけどその中でも温かみがあってすごくいいと思います」
「青の色だけどよくこんな表現ができるなっていうのとタッチがすごく細かいので」
こちらは、今回の作品展で最も大きな作品。
幅3メートルのキャンバスに描かれたのは花をあしらった女性と、勇ましいライオンのような動物が見つめあう姿です。
躍動感のある、動物や植物を描くことで見てくれた人たちに、新たなチャレンジへのきっかけにしてほしいという思いを込めました。
青已はなねさん
「言葉ひとつで楽しくもなるし悲しくもなる。言葉がすごい大事なことを伝えていけたらいいな」
こちらは、サルとキリンが糸電話をしているようなユニークな場面を描いた作品です。
言葉は伝え方や発する人、受け取る人によってもさまざまに変化することを表現しました。
青巳さんは、作品制作を通じて、SNSが広がる今だからこそ、人と人が対面してつながっていく大切さを描きたいとしています。
そして、作品を見た人たちに、新たな発見や出会いのきっかけになればと考えています。
青巳さんの作品展は、境港市民交流センター「みなとテラス」で5月5日まで開かれています