「いよいよどうしようもないところにきてるんですよ」市民団体が国宝・松江城近くの高層マンション「上層階の建設」を回避するよう求める要望書を市役所に提出 島根県松江市
松江城近くで建設が進んでいる、19階建ての高層マンションを巡っての動きです。市民団体が6月9日、島根県松江市に対し「上層階の建設を回避する」ことを求める要望書を提出しました。
島根県の松江市役所を訪れたのは、市民団体「まつえ/風景会議」のメンバー12人です。6月9日は松江市まちづくり部の石本彰部長へ松江城近くで建設が進む高層マンションの「上層階の建設」を回避するよう求める要望書を手渡しました。
松江城の近くでは現在、地上57メートル19階建ての高層マンションの建設が進めらていますが、一部の住民団体からは「景観を損ねる」として建設に反対する声があがっています。
要望書では、国宝である松江城のすぐそばに19階建てマンションを建てるのは景観保全の観点などから好ましくないなどとして、11階以上の上層階の建設については回避することを、松江市とマンション事業者で協議をしてほしいとしています。
要望を受けた石本部長は、上定市長がこれまで複数回マンション事業者へ高さの引き下げを要請していて事業者からは、「計画の変更には応じられない」と回答を得ているが、松江市としても今後も粘り強く事業者と交渉を続けると述べました。
まつえ/風景会議 本間順一 代表
「いよいよどうしようもないところにきてるんですよ。だから私たちも最後のお願いお願いというよりも松江市さんにご理解をいただきたい」
松江市では松江城天守の「視点場」の設置など景観計画の見直しも進めていくとしています。