犯人の手口は手当たり次第!?多い日には1日に30件の相談が 急増する『警察官をかたった詐欺』の手口と対策を現役・警察官が解説
中山アナ
「直前で被害を免れた岡部さんのお話お聞きいただきました。改めてその手口こちらです。
・警察官を名乗る人物からの電話
・ラインへと誘導させたのち、警察官と信じ込ませるような写真を送る
・犯罪捜査の一環として振り込むよう誘導
といったものなのですが、今回はさらに詳しく見ていきたいのですが、犯人が送ってきた写真に注目なんですよね」
波田貴幸 警部補
「はい、こちら実際に送られた逮捕状や警察手帳の写真なんですが」
中山アナ
「いずれも私たち一般の人間からすると本物かなと思ってしまうのですが」
波田貴幸 警部補
「犯人から警察手帳の画像、逮捕状の画像などが送られていますが、パッと見ただけで偽物かどうかということは、判断ができないと思います」
「ただ画像をよく見ると、『警視庁』という箇所が印刷されていていますが、本物は彫り込まれています。また逮捕状を見てみても有効期限が1年と書かれていますが、実際はこんなに長いものは中々ないんです。こられによって偽物と判断できる材料にはなりますが、一般のこれらを見たとこない人からすれば信じてしまうと思います」
中山アナ
「本当によくもここまでといった感じなんですが、犯人から送られてくる一方で、免許証の写真を送るようを求められていましたよね?」
波田貴幸 警部補
「そうなんです、実は犯人側が、自分たちを警察だと信じ込ませようとして、『これがあなたが関与している事件の他の犯人の写真ですよ』と言って、ほかの被害者が送った写真を悪用したり、銀行口座を開設する時に使われたりするなど、次の犯罪に使われる可能性があります。つまり、送ってしまうと、今度はほかの詐欺で悪用されてしまうので本当に危険なんです。絶対に送らないでほしいし、その時点で詐欺だと気づいてほしいんです」
中山アナ
「つまり、送ってしまうと、悪用されるので絶対に送ってはいけないという事ですね。では、私たちはどういった対策ができるのでしょうか」