【気象解説】台風10号による大雨に注意 傾斜が緩い土地でも土砂災害の恐れ 「少しでも危険を感じたら早めに自主的に避難を」
一般的に土砂崩れというのは「表層崩壊」と「深層崩壊」の2つに分けられます。今回の愛知県での土砂崩れは比較的傾斜の小さいところから表面の土砂が流れた「表層崩壊」ではないかと考えられます。
「表層崩壊」というのは、地上から最も外側にある50cm~2mほどの土層が崩れる現象です。発生する仕組みとしては、長く雨が降り続き表土に雨水がたっぷり含まれ、地盤がゆるんだことにより、耐えられなくなった表土が崩れると考えられます。土砂崩れと聞くと傾斜が大きいところで発生するイメージがありますが、雨の量が多ければ少しの斜面でもこうした表層崩壊が起こることがあります。
そこでこうした土砂災害に巻き込まれない対策として、
・家の周辺は危険な場所(山や川の近く)かを確認する
・雨が降り続いたときは2階以上で過ごす
・土くさい匂いや地鳴りが聞こえたらすぐに避難する
などがあります。
この先、台風が近づき土の中の雨の量が多くなる恐れがあります。状況をこまめに確認し、危ないと感じたらすぐに避難を行いましょう。 ※8月29日17時現在