【読み解く】まもなく梅雨入り いざという時に土砂災害の被害にあわないためにできる事とは?
■ 大雨が予想される時は
大雨の恐れがある時は、早めの行動が大切です。
鳥取大学工学部 中村公一 准教授
「(避難情報などは)皆さんが寝てしまう前に発表されるので、安全そうに見える時に発表されることになります。危険度のレベルが高ければ、安全そうなのにも関わらず『早く避難してください』ということになりますけれども、やはり雨雲が近づいて雨が降るかもという時には、特にハザードマップで危険地域内の方は土砂災害警戒情報に注意していただいて、必要があれば事前に避難していただければと思います」
また、中村さんは「地震による土砂災害と違って、大雨による土砂災害は事前に情報が発表されて、備える時間がある」と話していました。
大切なのは、各地の気象台や自治体からの情報を逃さず、早めに避難すること。
大雨災害の場合は、気象庁が提供している「キキクル」などが有効です。
・土砂災害の危険度を示す「土砂キキクル」
・浸水害の危険度を示す「浸水キキクル」
・河川の危険度を示す「洪水キキクル」
この3種類があって、気象庁のHPで確認できます。
・黄は 「注意」
・赤は 避難に時間がかかる高齢者などの避難の目安となる「警戒」
・紫は 避難指示相当の「危険」
・黒は 既に災害が発生していると考えられる「災害切迫」
「家の周りが赤色になったら避難しよう」など、あらかじめ避難の目安を決めておくことが大切です。
■ AR技術で楽しく学ぶ
自分の住んでいる場所がどのような地域なのかを確認してもらおうと、鳥取県では去年、楽しみながらハザードマップを確認できるウェブページが登場しました。山に向かってカメラをかざすと、赤や黄色の表示が。拡張現実・ARの技術を使い、周囲の土砂災害のレベルを確認できる機能、その名も「ARみえるでござる」です。
鳥取県 県土整備部治山砂防課 田村英之 係長
「黄色が土砂災害警戒区域、赤色が土砂災害特別警戒区域になります。土砂災害特別警戒区域は、土砂災害が起こった場合に、体や命に重大な危害が加わる恐れのある場所となります」