世界選手権に向けた代表争い 出雲陸上で陸上シーズンの幕開け 強風の中選手たちが1秒を競う 島根県出雲市
陸上シーズンの幕開けとなる出雲陸上が、4月12日と13日に行われました。
石原綾 記者
「ことしは9月に東京で世界選手権が開催される注目の年です。きょうは飛ばされそうなくらいの強風ですが、選手たちが懸命に走っています」
9月の東京・世界選手権にもつながるグランプリレース。男子200m決勝には、パリ五輪代表の飯塚翔太が出場。向かい風1.8メートルの中、最後の直線で一気にギアをあげフィニッシュ。世界選手権参加標準記録20秒16は突破できなかったものの、21秒59で優勝です。
飯塚翔太 選手
「シーズン入ると地方に行く機会 も増えるので、いい気分転換になりますし、違うスタジアムで練習すること がリフレッシュにもなります。風を感じながらのゴールまで結構大変でしたが元気よくゴールできてよかった です」
男女100mはタイムレース。男子の1組目には、元日本記録保持者の桐生が登場。観客の期待が高まる中、この組トップでゴール。2組目には、デーデーブルーノに小池と実力者ぞろい。3組目には、パリ五輪代表の坂井隆一郎が出場。しかし、並みいる実力者を抑えて優勝したのは、東海大学の愛宕頼。10秒16で優勝です。
愛宕頼 選手
「タイムがまだ足りないので、しっかりタイムを残して勝ち切 って飛躍していけたらと思います」
女子100mでは、東京五輪代表の鶴田玲美が優勝しています。
世界選手権に向けた激しい代表争い。6月1日には、グランプリシリーズの布勢スプリントが鳥取市で開催される予定です。