陸奥湾に3メートルを超える津波でも観測できる巨大津波計設置へ 気象庁
能登半島地震を受け気象庁は陸奥湾に新しく巨大津波計を整備する方針です。3メートルを超える津波でも観測できるもので、完成すれば県内の巨大津波計は4基体制となります。
ことし1月の能登半島地震で沿岸部に大きな被害をもたらした津波。これを受け気象庁は巨大津波計を置いていない空白地域にも必要だと判断しました。
新しく整備されるのは陸奥湾など全国9つの予報区です。完了すれば全国66の津波予報区すべてに巨大津波計が設置されることになります。県内では八戸と深浦、むつ関根浜に既に巨大津波計が設置されていますが陸奥湾にも整備されれば4基体制となります。これまで陸奥湾には気象庁の津波計が無く、国土交通省の検潮所がありますが計れる津波の高さは1.2メートルが限界でした。
巨大津波計は水中に設置され、圧力で波の高さを測るため3メートルを超えるような大きな津波でも観測することができます。気象庁は2025年度当初予算の概算要求の関連経費に13億円を計上し今後順次整備する方針です。