「存在によって安心できれば」県内初!“要避難者”専用の一時避難施設 放射性物質を入れない3種類のフィルターを使った換気システムも 青森県東通村
原子力災害が発生したときに歩くことが難しい高齢者などの「要避難者」専用の一時避難施設が、県内で初めて東通村に完成しました。
東通村の老部地区に完成したのは「老部地区放射線防護対策施設」で、完成披露式のあと内覧会が行われました。
老部地区は東通原発から5キロ圏内の「PAZ」に位置しています。
鉄筋コンクリート3階建ての施設は歩くことが難しい高齢者など、早期の避難が困難な地区の住民のための一時避難場所です。
付き添いの人も合わせて60人が最大で3日間の退避できます。
また施設内の気圧を上げて、外から放射性物質を入れない仕組みで3種類のフィルターを使った換気システムも完備しています。
★老部地区の住民
「なにかあれば避難できるから 何かあれば困るでしょうよ だから近いところだし地元だから」
★東通村 畑中稔朗村長
「日常の生活において、非常時はなかなか想定しがたいんですけど、施設の存在によって地域の方々が安心できればそれ以上のことはない」
原子力災害が発生した場合の「要避難者」専用の一時避難場所が完成したのは県内では初めてです。