警察は2021年に五所川原市が発注した土木工事3件に絡み、官製談合防止法違反などの疑いで五所川原市の一戸治孝　元副市長たち３人を逮捕しました。
逮捕されたのは、五所川原市鎌谷町の元五所川原市副市長の無職　一戸治孝容疑者71歳と、五所川原市広田の会社役員　片山弘一容疑70歳、五所川原市中央一丁目の無職　石井隆夫容疑者70歳の3人です。
27日午前9時半ごろ、一戸容疑者の自宅には捜査員が入りました。

警察によりますと、一戸容疑者たち３人は共謀の上、2021年11月11日に行われた五所川原市発注の市営住宅の外構工事など3件の指名競争入札で、特定の業者が落札することを承諾すると見込まれる指名業者を選定することを取り決めるなどの不正をした、官製談合防止法違反の疑いが持たれています。
一戸容疑者は当時入札に参加する指名業者を選定する権利のある、指名審査委員会の委員長をつとめていました。

一戸容疑者は先月「一身上の都合」として副市長を辞職していました。
五所川原市の佐々木孝昌　市長は先月29日、「奥様が体調を崩されたときなかなか仕事に集中できるような状態でないと」と退職理由を説明していました。
退職については、ことし５月ごろから相談があったということです。