「名前を消してしまうと一生の恥に」故郷・青森市では記念館が閉館…疎開先の富山では“街ぐるみ”で息づかい残す 顕彰のあり方は…
★南砺市 田中幹夫市長
「南砺市は市民の皆さんが自ら、棟方志功さんでまちづくりをしていきたいというメンバーが集まっています」
「古くから自分たちの誇りに思っている 棟方志功さんを迎え入れた福光だと」
「みんなで次の世代に広げていくのが課題の1つでもある。ぜひ南砺市だけではできません。青森の皆さんと連携をして、楽しみながら盛り上げていきたい」
南砺市で活動する志功の研究家で、初孫でもある石井頼子さんはこう話します。
★棟方志功研究家・志功の初孫 石井頼子さん
「福光でこんなに棟方が愛されていることは本当にうれしいことですが、でもやっぱり生まれたところの青森 棟方が一番愛した」「そこでやっぱり棟方を忘れずに、棟方のことを理解してもらえたらうれしいなと思います」
志功の故郷の現状に複雑な思いを抱いています。
★棟方志功研究家・志功の初孫 石井頼子さん
「青森市としての棟方志功記念館がないというのは、さすがに寂しいなという思いはあります」
「(現在は)県立美術館の常設展示室の中での展示ということで、これからやっぱり記念館として(顕彰)活動ができると良いなと」
視察を終えた一行は…。
★千葉看板 千葉滋社長
「志功の名前は残さないといけないなと逆に福光に来て感じました」
★青森商工会議所ワーキンググループ座長 成田本店 成田耕造会長
「青森と比較するのがおこがましいくらいこちらのパワーというか奥の深さが身にしみました」
「今ここで(棟方志功の)名前を消してしまうと一生の恥になってしまいますので」
青森商工会議所の部会は、きょう青森の旧記念館も視察しました。
青森市は 今後、建物や庭を残し、青森ゆかりの芸術家の功績を学ぶ施設として活用するとしていますが、具体的なスケジュールは未定のままです。
★青森市教育委員会文化学習活動推進課 東條英哲課長
「棟方志功画伯は青森市の名誉市民第1号でもあるので、とても重要な青森市の財産です」
「現在としては市の他事業がいろいろあるので、調整をしながら今後県と財団(財団法人棟方志功記念館)と協議をしていく」