りんご研究所は雪害に遭ったりんごの木から病害の「腐らん病」が発生しやすいことから雪害対策を徹底するよう呼びかけました。

りんごの生産技術研修会が黒石市のりんご研究所で開かれ、生産指導を行っている関係団体から50人が参加しました。
まずりんごの開花予想について雪どけが遅れていますが、木の生育が進んでおり、ふじはいつもの年より4日ほど早い5月3日ごろと報告しました。
雪害にあった木については、破損した部分の3分の1以上が残っていればボルトでの固定などで復旧は可能だとしています。
破損部分から病害の「腐らん病」が発生しやすいため、塗布剤での処置を徹底するよう呼びかけました。
また去年マメコバチが少なくなった影響でことしは、人工授粉での結実確保が大事だとして開花の早い王林などの品種の花粉を利用するよう指導しました。

★りんご研究所福田典明 所長
「まずは雪害を受けた木の適切な処置をしていただくことと、最近腐らん病が増えていますので雪害によってかなり傷口が増えていますので、そこも適正な処置をしていただいたうえで結実確保に向かっていただきたいと思っています」

りんご研究所は雪害による作業の遅れが生じても焦らず事故を起こさないよう呼びかけています。