青森県民熱愛の“お花見に欠かせない食材”に異変!?「 こんなに少ないのは初めてです…」おなじみの光景が変わるかも
あと一週間もすると、県内もお花見シーズンを迎えますね。
桜をめでながら楽しみたいのが、この時期ならでは、そして青森県ならではの海の幸。
今シーズンの水揚げなどについて、魚市場で取材しました。
弘前市が今月4日に発表した最新の開花予想では、弘前公園の園内の桜の開花はちょうどまつりが開幕する来週16日、満開になるのは21日とされています。
皆さんはもうことしのお花見の計画は立てましたか?
★青森放送 伊東幸子アナウンサー
「お花見に欠かせないのが この時期旬を迎える近海の魚介類。漁模様や価格には いま異変が起きているようです」
青森市中央卸売市場内の青森魚類で“魚のプロ”本間さんに聞きます。
まずはガサエビ、いわゆるシャコです。
★青森放送 伊東幸子アナウンサー
「青森のお花見と言ったらガサエビですが ことしの入荷状況はいかがですか?」
★青森魚類 鮮魚部 本間 直樹 課長
「ことしは全く入荷がないような状態です」
お花見の時期、陸奥湾産のガサエビは以前は豊富に漁獲されていましたが…
★青森魚類 鮮魚部 本間 直樹 課長
「2011年の震災後海底の変化や海水温の上昇などで極端に少なくなってきていました」
今後も、以前のように入荷できる見通しは立っていないということです。
青森のお花見のごちそうといえばもう一つ、トゲクリガニ。
そのトゲクリガニにも異変が。
★青森魚類 鮮魚部 本間 直樹 課長
「例年になく少ないです私は25年近く働いていますが こんなに少ないのは初めてです 去年も少なかったので ことしはまるっきり禁漁にしてしまっている所もあります」
不漁の理由は、ガサエビと同じく海底の変化と海水温の上昇とみています。
青森魚類ではトゲクリガニの入荷量が2022年をピークに減少し続けていて、今シーズンは過去最低となる見込みです。
今年はなかなか手に入りにくそうなトゲクリガニ。
だからこそ、スーパーなどで出会えたら身入りが良くおいしいものを選びたいところ!
★青森放送 伊東幸子アナウンサー
「お魚のプロはトゲクリガニをどうやって目利きするんでしょう?」
★青森魚類 鮮魚部 本間 直樹 課長
「はい 私たちはこちらのほうが色が薄いと思いますが こちらのほうが脱皮したてで まだ身入りがいまいちなんですね。こちらの色の黒いほう これはもっと時間がたって身入りがよくなっています」
さらに、重さが重要とのことで持たせてもらうと…
★青森放送 伊東幸子アナウンサー
「あ!たしかに!…たしかにってトゲクリガニで“たしカニ”もあれなんですけど(笑)すみませんこちらのほうがずしっと重いですね」
表面が黒くて持った時に重いのが、身が詰まりおいしいトゲクリガニの証。
お買い物の参考にして下さい。
今回魚市場への取材で見えてきたのは、春の風物詩とも言える食材の異変。
県内のお花見の風景は、これからどう変化していくのでしょうか?