×

ベトナム人留学生の退学処分は無効 香南市の社会福祉法人に約250万円の損害賠償命令【高知】

2024年9月26日 18:40
ベトナム人留学生の退学処分は無効 香南市の社会福祉法人に約250万円の損害賠償命令【高知】
高松高等裁判所は9月26日、高知香南市の社会福祉法人に対し、法人が運営する学校に通っていたベトナム人留学生2人の退学処分を無効とし、あわせて約250万円の損害賠償を命じる判決を言い渡しました。

この裁判は2021年、香南市の社会福祉法人「香南会」が運営する専修学校から退学処分を受けたベトナム人留学生2人が処分の無効と損害賠償を求めて提訴したもので、高知地裁は去年、2人の退学処分の無効とあわせて144万円の損害賠償を命じました。

香南会側はこれを不服として控訴し、留学生側も損害賠償額の増額などを求める附帯控訴をしていたもので、高松高裁は26日に判決を言い渡しました。

高松高裁は一審判決と同様に退学処分を無効としましたが、退学により得ることができなくなったアルバイトの賃金を逸失利益だと新たに認定したほか、損害賠償額も2人あわせて約250万円に増額しました。

判決を受けて留学生2人は「良い結果をいただいた。今同じ困難に直面している人の希望になればと思う」と話しました。

一方、法人側の弁護人は「コメントはない」とし、上告するかは未定だとしています。