『大好きなピアノで地域を活性化したい!』下八川圭祐記念高知音楽コンクールで1位!式地由衣さんの想い【高知】
高知県内の若手音楽家の登竜門・下八川圭祐記念高知音楽コンクールで6年ぶりに1位が選ばれ、嶺北高校3年の式地由衣さんが輝きました。
若きピアニストは音楽を通したある夢を描いています。
今年で48回目を迎えた下八川圭祐記念高知音楽コンクール。郷土の後進育成を願った高知県佐川町出身の声楽家・下八川圭祐氏の遺志を継いで毎年開かれているもので、ピアノやヴァイオリンなどの演奏技術や表現力を競います。
今年、このコンクールで6年ぶりに下八川賞1位が決まり、嶺北高校3年の式地由衣さんが選ばれました。
式地さんが演奏したのは、クープラン「キタイロンの鐘」。そしてハイドン「ソナタハ長調Hob.xvl.50より第1楽章」。審査員からは「自分の音の世界があり、心の言葉を音楽にしていた」など高い評価を受けました。
6年ぶりに下八川賞1位に輝いた若きピアニストの素顔を追って、嶺北高校を訪ねました。
■式地由衣さん
「(1位を)取れると思ってなかった。今でも信じられていない。取材も今でも信じられない恥ずかしい(ピース)」
式地さんの印象を友人たちに聞いてみると。
■友人たち
「明るくて元気をくれる子」「最高」
放課後カバンから取り出したのは、お気に入りのお菓子。
■式地さん
「食いしん坊なのが…」
高校生らしい無邪気な姿を見せてくれました。
学校が終わり、母親の真央さんと向かったのは土佐町の相川コミュニティセンター。
週に1度の高知市内でのレッスンや自宅での練習に加えてコンクール前などによく訪れるといいます。
改めて1位受賞について、尋ねてみると。
■式地さん
「1位を取れたっていうのが信じられていないくらい本当に衝撃的で嬉しくて。舞台袖ですごく緊張していたが、 ここまで来たらやるしかないと思って弾き始めたら曲に入り込んで楽しく演奏することができた」
明るく穏やかな性格の式地さん。しかし、ピアノを前にするとがらりと雰囲気が変わります。
式地さんが大好きだという「カッチーニのアヴェ・マリア」を披露してもらいました。
高度な演奏技術と豊かな表現力が聴く人の心を揺さぶります。
■式地さん
「学校とかで疲れたときに弾いていて、自分もピアノの音が好きだなとか、癒されるのがすごくピアノの好きなところ。1つ言えば練習が少し苦手だが、自分の苦手なところも発見できるので、そこから逃げずにどういう風に自分を表現するのか、常に考えることを意識しないとと思っている」
式地さんはピアノを習っていた母親の真央さんに連れられて、2歳からピアノを始めました。
小学生のころ、ピアノが嫌になり真央さんと毎日のように喧嘩をしたこともありました。しかし、人前で演奏し感想を伝えてもらえるのが嬉しくて練習に励むうちにぐんぐん才能を伸ばしていきました。
■母親
「小さかったころは短い曲をやったのが、今では5分以上10分弱の曲を弾くようになって嬉しいというかすごいなって母親ながらに思う」
現在、高校3年生の式地さん。ある思いから、卒業後の進路は県外の音楽大学ではなく高知大学・地域協働学部に決めました。
■式地さん
「小さいころから地域が大好きなので、地域に恩返しできるようなことがしたいなと考えていて、音楽でピアノも大好きだからそこをどう組み合わせたらいいのかなとずっと考えていて。そこでピアノという特技を活かしながら地域を活性化できたらいいなと思い高知に残りたいなと思った」
11月、地元土佐町のイベントで演奏を披露した式地さん。1位受賞が糧となり、生まれ育った町への思いも一層強くしました。
1曲1曲に込められた思いに寄り添い、心の言葉を音楽にしてきた式地さんだからこそ描ける地域の将来像があります。
■式地さん
「地域の人たちが声をあげやすいような環境を作っていきたいと思っている。たくさんの人たちの意見に耳を傾けられる人になりたい」
大好きなピアノを活かして地域を活性化したい。式地さんはこれからも1音1音大切にしながら自分らしい音色を奏でていきます。
若きピアニストは音楽を通したある夢を描いています。
今年で48回目を迎えた下八川圭祐記念高知音楽コンクール。郷土の後進育成を願った高知県佐川町出身の声楽家・下八川圭祐氏の遺志を継いで毎年開かれているもので、ピアノやヴァイオリンなどの演奏技術や表現力を競います。
今年、このコンクールで6年ぶりに下八川賞1位が決まり、嶺北高校3年の式地由衣さんが選ばれました。
式地さんが演奏したのは、クープラン「キタイロンの鐘」。そしてハイドン「ソナタハ長調Hob.xvl.50より第1楽章」。審査員からは「自分の音の世界があり、心の言葉を音楽にしていた」など高い評価を受けました。
6年ぶりに下八川賞1位に輝いた若きピアニストの素顔を追って、嶺北高校を訪ねました。
■式地由衣さん
「(1位を)取れると思ってなかった。今でも信じられていない。取材も今でも信じられない恥ずかしい(ピース)」
式地さんの印象を友人たちに聞いてみると。
■友人たち
「明るくて元気をくれる子」「最高」
放課後カバンから取り出したのは、お気に入りのお菓子。
■式地さん
「食いしん坊なのが…」
高校生らしい無邪気な姿を見せてくれました。
学校が終わり、母親の真央さんと向かったのは土佐町の相川コミュニティセンター。
週に1度の高知市内でのレッスンや自宅での練習に加えてコンクール前などによく訪れるといいます。
改めて1位受賞について、尋ねてみると。
■式地さん
「1位を取れたっていうのが信じられていないくらい本当に衝撃的で嬉しくて。舞台袖ですごく緊張していたが、 ここまで来たらやるしかないと思って弾き始めたら曲に入り込んで楽しく演奏することができた」
明るく穏やかな性格の式地さん。しかし、ピアノを前にするとがらりと雰囲気が変わります。
式地さんが大好きだという「カッチーニのアヴェ・マリア」を披露してもらいました。
高度な演奏技術と豊かな表現力が聴く人の心を揺さぶります。
■式地さん
「学校とかで疲れたときに弾いていて、自分もピアノの音が好きだなとか、癒されるのがすごくピアノの好きなところ。1つ言えば練習が少し苦手だが、自分の苦手なところも発見できるので、そこから逃げずにどういう風に自分を表現するのか、常に考えることを意識しないとと思っている」
式地さんはピアノを習っていた母親の真央さんに連れられて、2歳からピアノを始めました。
小学生のころ、ピアノが嫌になり真央さんと毎日のように喧嘩をしたこともありました。しかし、人前で演奏し感想を伝えてもらえるのが嬉しくて練習に励むうちにぐんぐん才能を伸ばしていきました。
■母親
「小さかったころは短い曲をやったのが、今では5分以上10分弱の曲を弾くようになって嬉しいというかすごいなって母親ながらに思う」
現在、高校3年生の式地さん。ある思いから、卒業後の進路は県外の音楽大学ではなく高知大学・地域協働学部に決めました。
■式地さん
「小さいころから地域が大好きなので、地域に恩返しできるようなことがしたいなと考えていて、音楽でピアノも大好きだからそこをどう組み合わせたらいいのかなとずっと考えていて。そこでピアノという特技を活かしながら地域を活性化できたらいいなと思い高知に残りたいなと思った」
11月、地元土佐町のイベントで演奏を披露した式地さん。1位受賞が糧となり、生まれ育った町への思いも一層強くしました。
1曲1曲に込められた思いに寄り添い、心の言葉を音楽にしてきた式地さんだからこそ描ける地域の将来像があります。
■式地さん
「地域の人たちが声をあげやすいような環境を作っていきたいと思っている。たくさんの人たちの意見に耳を傾けられる人になりたい」
大好きなピアノを活かして地域を活性化したい。式地さんはこれからも1音1音大切にしながら自分らしい音色を奏でていきます。
最終更新日:2024年11月29日 18:59