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飛行機の格納庫『掩体』南国市が調査結果公表 戦争遺跡を後世の教育に役立てる【高知】

2025年2月27日 18:07
飛行機の格納庫『掩体』南国市が調査結果公表 戦争遺跡を後世の教育に役立てる【高知】
戦後80年を迎え、地域に残る戦争の遺跡を後世の教育に役立てていこうと、高知南国市は「掩体(えんたい)」と呼ばれる飛行機の格納庫の調査を行っていて、2月27日に調査結果が公表されました。

掩体の調査は、地域に残る戦争遺跡を後世に残し教育現場で活用しようと、南国市教育委員会が主体となって今年1月下旬から始めたもので、約1か月にわたる調査結果が26日に発表されました。

掩体は戦時中に敵の攻撃などから飛行機を守るための格納庫で、現在、南国市に残っているのは7基です。この中でも、4号掩体は最大幅が44メートル50センチと最も大きく、1944年に建設されたものです。3D測量などによる調査の結果、4号掩体は床面がほぼ平坦で、基礎は深さ1メートル20センチ、幅2メートル60センチ以上と本体のアーチ構造を頑丈に支えていることが分かりました。
また、掩体の中からは当時、軍が使用していたと思われる食器や「軍刀」と呼ばれる兵士が所持する刀、物資を運ぶために使われたトロッコのレールが出てきたということです。

今後、南国市では調査報告書を作るとともに、戦争を語る地域の教育資料として活用していくことにしています。
最終更新日:2025年2月27日 18:07