熊本県警を名乗る男から「特殊詐欺に関わっているのではないか」などと言われ、高知市の70代の女性が9月に約1600万円をだまし取られていたことが分かりました。

高知県警によりますと、9月11日に高知市の70代女性の携帯電話に＋1からはじまる番号で警視庁のフクシマを名乗る男から電話があり、「あなたの携帯電話が熊本で作られている」などと言われました。その後電話は熊本県警を名乗る男に代わり「高知銀行の支店長ゴトウを特殊詐欺で逮捕した。ゴトウの家からあなたの通帳も見つかっている。通帳を作って売ったのではないか」と言われました。女性が心当たりがないと説明すると、再びフクシマを名乗る男が電話に出て「事件に関係していないなら、口座のお金を調査する必要がある」「調査が終わればお金はすべて返還する」などとゆうちょ銀行の口座にお金を振り込むよう言われ、女性は19日に828万円、20日に765万円を送金し、合わせて1593万円をだまし取られました。

今年の特殊詐欺はこれで32件目、被害総額は約1億6933万円となっています。県警は、「警察が＋1で始まる番号からかけることはない。お金の話が出たら詐欺だ」と注意を呼びかけています。