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高知県内の酒米精米工場を応援 土佐酒の試飲販売会を開催【高知】

2025年4月23日 14:16
高知県内の酒米精米工場を応援 土佐酒の試飲販売会を開催【高知】
高知県内の酒米精米工場を応援する土佐酒の試飲販売会が4月23日から、高知市のデパートではじまりました。

23日から高知大丸の地下で始まった土佐酒の試飲販売会は県酒造組合が主催するもので、県内すべての19の蔵から35種類の新酒が並んでいます。このうち12種類はこうち酒米精米工場が県内ではじめて導入した機械による原形精米の新酒です。

●井手上キャスター
「2種類の酒米、よくよく見ると微妙に形が違うんですけど分かりますか」

従来の土佐酒で一般的な丸い形の球形精米は飲みごたえのあるしっかりとしたお酒に。一方、県内で新たに導入された米の形を残す原形精米はスッキリとしたお酒に仕上がるといいます。飲み比べたお客さんは―

●お客さん
「(原形精米は)香りがさわやかで飲み口が軽い感じで、新しい高知の酒だと思った」

こうち酒米精米工場は県内で唯一、酒米が精米できる工場で、赤字や施設の老朽化のため2023年3月に一度閉鎖しましたが、高知銀行が事業継続に協力し去年4月に再稼働。ことし3月までの初年度の精米量は840トン、このうち県内分は790トンで、ほぼ当初の想定通りでしたが、工場を運用する地域商社こうちでは今後、コメの価格高騰による影響を危惧しています。

●地域商社こうち 竹内清彦代表
「精米量としてはほぼ想定した通りの量を精米したが、今後主食米の高騰で酒米の生産が減るのではないかと危惧している。生産者(の協力)や県の補助を検討してもらいながら進められたらと思う」

この試飲販売会は5月6日まで高知大丸地下で行われます。
最終更新日:2025年4月23日 16:30