自転車の交通違反に対し反則金を科す「青切符」による取り締まりが2026年4月から始まることが決まりました。
携帯電話を使用しながら運転する「ながら運転」の反則金の金額案は1万2000円としています。背景には、高知県内も例外ではない違反の増加があります。

2026年4月から導入されることとなった、自転車の交通違反に対する反則金制度。いわゆる「青切符」。対象は16歳以上、113種類の交通違反です。

警察庁は、これに合わせそれぞれの違反ごとの反則金の金額案を固めました。携帯電話を使用しながらの運転は1万2000円。信号無視や逆走、歩道を走る行為は6000円。一時不停止やイヤホンの装着、傘さし運転などは5000円。2人乗りや並走は3000円の反則金となる見込みです。

4月25日の夕方、高知市の中心部では青切符の対象となる違反行為が次々と確認されました。
携帯電話を使いながら自転車で歩道を走る人。片手にスマホを持ち、交差点を自転車で通行する人。両耳にイヤホンをした人。両手をハンドルから放して公園を通行する人。

青切符の導入の背景には自転車の性能の向上や自転車が絡む人身事故の増加があるといいます。
高知県警によりますと、県内で去年1年間に発生した人身事故898件のうち、自転車が絡む事故は21.8％の196件となっています。

一方、10年前の2015年は人身事故2391件のうち自転車が絡む事故は18.5％の442件となっていて、事故の件数は減ってきているのに対して、自転車が絡む事故の割合は増えていることが分かります。
警察庁は、金額などについて意見募集をおこなっていて今後、正式に決定するとしています。