プール授業中の児童死亡事故を受けて 中学校教員を対象に安全管理研修会【高知】
2024年7月、高知市長浜小の児童が南海中のプールで行われた水泳授業中におぼれて死亡した事故を受けて、5月8日に高知市が中学校の教員を対象にした研修会を開きました。
8日、高知市の日本トーター総合体育館で行われたのは水泳授業における安全管理研修会です。高知市内の中学校を中心に22校から管理職や体育主任など39人が参加し、講義や室内プールを使った実技研修がおこなわれました。
2024年7月、プールのろ過装置の故障により近くの南海中のプールで行われた水泳授業で高知市長浜小の4年生松本凰汰さん(当時9歳)がおぼれて死亡しました。事故から3日後、高知市教育委員会では高知市内の市立小中学校のプール授業をすべて中止しました。
高知市は8月下旬に弁護士や大学教授など外部の有識者をメンバーとした事故検証委員会を設置。7か月間にわたって証拠資料の収集や関係者への事情聴取を行い、報告書をとりまとめました。
報告書では事故発生の原因や再発防止策を分析。
このなかで、事故発生の直接の原因は「教員が凰汰さんがどこにいるか把握しないまま け伸びばた足を行わせたこと」だと特定しました。
また、再発防止策として自分の学校のプールが利用できない場合ゆとりあるカリキュラムマネジメントを心がけることや授業の実施者と監視者の役割を分けて行うことなどを求めました。
4月、高知市は報告書の内容も踏まえ水泳授業を安全に実施するためのマニュアルを作成しました。
マニュアルには安全な水位として「すべての児童の両肩が水面から出るラインを目安」と明記したほか体力や体格が同じ程度の2人1組のペアを作り互いの安全を確認するバディシステムを取り入れること。また、プールサイドからプール全体を監視する監視者を1名以上必ず配置することなどが記載されています。
8日は、プール事故を防ぐための講義が行われたほか、室内プールでの実技研修も行われました。研修は、まずプールに沈めた人形を見つけることから始まりました。
参加者は一旦、水の底に沈んでしまうと見つけるのが困難になることを実際に確認し、監視のポイントとして空白の場所と時間を作らないよういろいろな角度から複数の目で見ることの重要さを実感していました。
また、バディシステムについても点呼を繰り返して確認したほか、水の中での呼吸法、浮き方、進み方の基本に立ち返り自分の命を守るための最低限のスキルを学んだ上で、子どもがおぼれた場合を想定した救助方法についても状況別に細かな手順を追ってレクチャーが行われました。
高知市は5月12日の週にも小学校の教員などを対象とした研修会を開く予定です。
8日、高知市の日本トーター総合体育館で行われたのは水泳授業における安全管理研修会です。高知市内の中学校を中心に22校から管理職や体育主任など39人が参加し、講義や室内プールを使った実技研修がおこなわれました。
2024年7月、プールのろ過装置の故障により近くの南海中のプールで行われた水泳授業で高知市長浜小の4年生松本凰汰さん(当時9歳)がおぼれて死亡しました。事故から3日後、高知市教育委員会では高知市内の市立小中学校のプール授業をすべて中止しました。
高知市は8月下旬に弁護士や大学教授など外部の有識者をメンバーとした事故検証委員会を設置。7か月間にわたって証拠資料の収集や関係者への事情聴取を行い、報告書をとりまとめました。
報告書では事故発生の原因や再発防止策を分析。
このなかで、事故発生の直接の原因は「教員が凰汰さんがどこにいるか把握しないまま け伸びばた足を行わせたこと」だと特定しました。
また、再発防止策として自分の学校のプールが利用できない場合ゆとりあるカリキュラムマネジメントを心がけることや授業の実施者と監視者の役割を分けて行うことなどを求めました。
4月、高知市は報告書の内容も踏まえ水泳授業を安全に実施するためのマニュアルを作成しました。
マニュアルには安全な水位として「すべての児童の両肩が水面から出るラインを目安」と明記したほか体力や体格が同じ程度の2人1組のペアを作り互いの安全を確認するバディシステムを取り入れること。また、プールサイドからプール全体を監視する監視者を1名以上必ず配置することなどが記載されています。
8日は、プール事故を防ぐための講義が行われたほか、室内プールでの実技研修も行われました。研修は、まずプールに沈めた人形を見つけることから始まりました。
参加者は一旦、水の底に沈んでしまうと見つけるのが困難になることを実際に確認し、監視のポイントとして空白の場所と時間を作らないよういろいろな角度から複数の目で見ることの重要さを実感していました。
また、バディシステムについても点呼を繰り返して確認したほか、水の中での呼吸法、浮き方、進み方の基本に立ち返り自分の命を守るための最低限のスキルを学んだ上で、子どもがおぼれた場合を想定した救助方法についても状況別に細かな手順を追ってレクチャーが行われました。
高知市は5月12日の週にも小学校の教員などを対象とした研修会を開く予定です。
最終更新日:2025年5月8日 18:40