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やなせたかしさんが編集に携わった雑誌『月刊高知』を再編集 4月に発売【高知】

2025年2月26日 16:56
やなせたかしさんが編集に携わった雑誌『月刊高知』を再編集 4月に発売【高知】
やなせたかしさんと妻の暢さんが1946年から高知新聞社で編集に携わった雑誌「月刊高知」が新たに再編集され、4月に発売されることになりました。
2月26日に高知新聞社で企画担当者が集まり、編集会議が行われました。

26日午後、高知市の高知新聞社の一室に記者や印刷会社のスタッフなど約10人が集まり、編集会議が行われました。
新たに再編集し発売するのが「やなせたかし はじまりの物語」。26日は、表紙のデザインをどれにするかなどをデザイン案を元に話し合いました。

やなせさんは1946年に27歳で高知新聞社に入社。一方、暢さんは1つ年上で同じ年の少し前に入社していて、高知新聞社では戦後初の女性記者として活躍しました。

「月刊高知」の創刊号は1946年7月に高知新聞社が創刊したもので、漫画や挿絵が入った娯楽性の高い雑誌でした。一方、第2号の表紙は、締め切りに間に合わなかった作家にかわりやなせさんが手がけたそうです。その年に27歳で入社したやなせさんと、後に妻となる暢さんなど4人が編集を担当したということです。

新たに再編集する「月刊高知」は、サイズはA4版で68ページになる見込みです。2人が関わった記事や挿絵を解説付きで紹介する予定で、やなせさんの創作活動の原点となる取り組みや暢さんのクリエイティブな仕事ぶりなど、新聞社に残る2人の業績をたっぷり知ることができます。

暢さんは、1946年11月の第5号の編集後に新聞社を退社し上京。翌年には、やなせさんが暢さんを追いかけるように東京へ。2人とも月刊高知の読者に対し別れのメッセージを掲載していたそうです。

やなせさんと暢さんが情熱を注いだ「月刊高知」を再編集した「やなせたかし はじまりの物語」は、4月18日に県内の書店で発売する予定です。
最終更新日:2025年2月26日 18:42