かがり火揺らめく幽玄の世界 松山城の石垣背景に「薪能」笛や鼓の音色響く
昨夜、松山城で恒例の「薪能」が開かれ、観客が幽玄の世界を堪能しました。
城の石垣を背景に、かがり火のあかりが揺らめく特設の舞台で行われたのは、「二之丸薪能」です。
松山には、江戸時代に藩の保護を受けた能楽師が盛んに活動した歴史があり、二之丸に藩の能舞台があったことからその魅力を伝えようと毎年、松山市文化協会が開催しています。
こちらは、能の演目のひとつ「黒塚」です。物語は、修行で全国を巡る修験者が、福島県で宿を探していたところ、ある女の家にたどり着くところから始まります。糸車を回しながら人間のはかなさを嘆く女が、実は人食いの鬼だったというストーリーです。
会場には480人の観客が訪れ、笛や鼓の音色と共に幽玄の世界を堪能していました。
最終更新日:2025年5月8日 19:18