本格的な登山シーズン到来!霊峰石鎚山へ 人知れず登山者の安全守る「山守」の1日
平地よりも遅れてようやく芽吹きの季節を迎えた西日本最高峰の石鎚山。GWには全国から訪れたたくさんの人たちで賑わいました。チャンネル4では登山者の安全を守ろうと連休返上で活動する集団に密着。過酷な作業の様子と、山の安全を願う想いを取材しました。
GW後半の4連休に突入した週末。朝もやに包まれた久万高原町を抜け、チャン4スタッフは一路、石鎚山へ。
三本記者:
「(石鎚)スカイラインのゲートが開くまであと15分ほどありますが、すでにたくさんの車が行列を作っています」
その数、およそ30台!
高知県から来ました:
「高知です。朝4時過ぎくらいに出発してそれからここに来て」
長崎県から夫婦で旅行:
「長崎から。きょう石鎚山登って、あした道後温泉に行きます」
山口県から家族で登山:
「山口県です。(出発は夜中の)12時半です。前から来たかったんですけどなかなか遠くて(やっと来られた)」
4連休を利用して遠くからお越しになった方も多いようです。定刻より少しだけ早くゲートが開いた石鎚スカイラインを通って、登山の拠点・土小屋へ。こちらも…すでに駐車場を埋め尽くすほどの車が停められていました。
長い冬が終わって、芽吹きの季節を迎えた西日本最高峰、1982メートルの石鎚山。人も草木も待ちわびた、本格的な登山シーズンの開幕です。
土小屋の近くで、大きな荷物を準備する一団に出会いました。
三本記者:
「おおっ!?20(キロ)あるかなというくらいですバッグの中に釘と鉄筋が入ってて」
ほかにもチェーンソーや…なんと鍬まで!これから一体、なにを始めるんですか?
山のボランティアNetwork 白石文高会長:
「登山道が壊れかかっとるところの補強と、なんせ1か所でも途絶えたらいかんけん、繋げられるように何とか通れるようにというのと、雪があるところの穴埋めたり幅を広げたり、もしくはルートを変えたり」
皆さんは石鎚周辺での安全指導のほか、自然観察会や体験会などを開催する「山のボランティアNetwork」のメンバー。この日、登山道の修繕や整備作業のため集まっていたのです。