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きょう「鎮火宣言」愛媛の山火事発生から半月…藤井キャスターが見る現地の今

2025年4月14日 17:00

藤井キャスター:
「山林火災の影響を受けてこちらの住宅は屋根もなくなって焼け落ちてしまっています。このあたり、まだですね少し焦げた匂いが残っているところです。かなり火の勢いが強かったことが、この建物の跡からも確認することができます」

今回の山火事では山林だけでなく、飛び火によって民家や倉庫などあわせて21棟の建物が被害を受けました。

「ここまでは全焼してるんですけども、ここから先がほとんど建物に影響がないんですよね」

藤井キャスター:
「おはようございます、大変でしたね本当に。大丈夫でしたか?」
高宮邦子さん:
「もう、生きた心地がないんで、今でもなんか、正常な状態じゃない」

桜井地区に住む高宮邦子さん。山からの飛び火で、自宅の隣にある夫・之郎さんの姉の家が全焼。また高宮さん夫婦が営む糸工場も。

藤井キャスター:
「こう見てみると、炎が上がったというよりは」
邦子さん:
「屋根の上を行った、炎が」
藤井キャスター:
「相当ここは高熱だったと見えて、燃えているというより黒く焦げている」

工場の壁や道具の一部に被害が出ました。幸い、今治特産のタオルを紡ぐための糸を巻く機械は無傷でした。

火事から2週間あまり。

藤井キャスター:
「火災が起きてから少し時間が経ちましたけど、今の心境を教えてもらえますか?」
夫・高宮之郎さん:
「消防さんのおかげでこうやって残って、うれしいの一言」
妻・邦子さん:
「家があったときは抱きついて喜んだ。住むとこがあったねって。2人、子どもたちはよくしてくれるが、本当に“人”という字で生きている」

夫婦で40年続けてきた工場を何とか守ってくれた消防の方々への感謝の思い。

藤井キャスター:
「これからこの工場、稼働していくおつもりですか?」
妻・邦子さん:
「まだね(やる)退屈だし」
夫・之郎さん:
「身体動かした方が身体にいいいうからね」
妻・邦子さん:
「孫からひ孫からたくさんいる。みんな待ってくれている。分配する」
藤井キャスター:
「何を待っているんですか?」
妻・邦子さん:
「お金(笑)お小遣いを稼ぐんです」
藤井キャスター:
「ではここでお孫さんひ孫さんたちにお小遣いここで稼いで、糸巻いてください」
夫・之郎さん:
「それが楽しみじゃわいね」