今治市の桜井小で入学式 山火事で避難したランドセルと一緒に…初登校の新一年生
きょう愛媛県内のほとんどの小学校で入学式が行われました。
この春に公立小学校に入学する1年生はおよそ9000人。今治市の小学校では、先月の山火事でランドセルとともに避難した親子の姿もありました。
きょう、今治市の桜井小学校で行われた入学式。48人の新1年生の中には…建物が焼ける被害が出た、郷桜井地区の上野美月さんの姿がありました。
先月28日。
母・美里さん:
「やっぱり家が一番ですね」
チャンネル4では、避難先から自宅へと戻った上野さん親子を取材していました。消防団に所属する父・博也さんが不在の中、不安な避難生活を送った美月さん。
美月さん(6):
「(パパに)死んでほしくなくて、 それでパパ頑張ってほしいなって思った」
避難の時、車に積んでいたのは…
母・上野美里さん:
「ランドセルと1年生の制服。あとで買える物でも最初になかったら悲しいかなと思って」
そして迎えた、きょう。
美月さん:
「おはようございます」
美月さん、一緒に避難したランドセルを背に、元気にあいさつしてくれました。
母・美里さん:
「(山火事が)ちょっと時期がズレていたり長引いてたらそれどころじゃなかったと思うので、日常生活に戻れて良かったなと思います」
ピカピカのランドセルを背負って、親子3人、初めての登校です。
美月さん:
「いっぱい友達ができたらいいなと思っています」
47人の同級生と共に、小学校生活のスタートを切る美月さん。入学式が無事に終わって、ちょっと安心したようです。
先週月曜に山火事の「鎮圧」が発表されて1週間あまり。
母・美里さん:
「本当に無事迎えられたのも消防活動してくれている方が本当に寝ずに活動してくれて、無事こういう日が迎えられたと思うので本当に感謝っていうのと、これからまた災害が起こらないように平和にスクスク育ってもらいたいなと思います」
父・博也さん:
「立派に小学生になった大きくなったなと。どんなお姉さんになるかすごく楽しみになりました」
大切なランドセルと一緒に、美月さんの小学校生活が始まります。
美月ちゃん:
「これから6年間よろしくお願いしますと思います」