自転車の男子中学生が車にはねられ意識不明の重体 愛媛県内で重大な交通事故相次ぐ「緊張感を持った運転を」

今月、愛媛県内で重大な交通事故が相次いでいます。きのう夕方、松山市では自転車に乗っていた男子中学生が軽自動車にはねられ意識不明の重体となっています。
きのう午後5時10分頃、松山市東野5丁目の市道の交差点で自転車と軽自動車が出会い頭に衝突。自転車に乗っていた中学2年の男子生徒は市内の病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。中学生はヘルメットを着用していたということです。
きょう、再び現場に行ってみると。
滝口記者:
「中学生が乗った自転車はこちらに向かって進んでいたということです。現場を見渡してみますと、カーブミラーがあり交差点の状況は分かるのですが、右から来る車には気づきにくいということが分かります」
車が走ってきた方向から見てみると、中学生が走ってきた左側の道路の状況が見えにくいことが分かります。
警察は軽自動車を運転していた77歳の女性から話を聞くなどして、事故の詳しい原因を調べています。
【スタジオ】
松岡キャスター:
滝口記者です。痛ましい事故ですね。
滝口記者:
はい。今月、県内では当事者が意識不明の重体となったり亡くなったりする重大事故が相次いでいます。
このうち交通死亡事故について見てみますと、今月はきのうまでに5件の死亡事故が発生し5人が亡くなっています。去年4月に比べて、発生件数と死者数ともに上回っている状況です。
内訳をみてみますと、自転車と車の事故、車単独での事故がそれぞれ2件、自転車と車は2件とも出会い頭での衝突でした。
また車同士の事故が1件となっていて、先週木曜日に砥部町で起きた原付バイクと大型トレーラーの交通死亡事故は、大型トレーラーが原付バイクの後ろから追突する形で起きています。
県警は相次ぐ交通事故を防ごうと、きょうから特別対策を実施。きょう午前、松山市余戸南の市道では、速度違反を検知する持ち運び可能なオービスや白バイ隊員が取り締まりを行っていました。
一時停止をしなかった原付バイクの運転手が検挙される場面も。
今年、県内ではきのうまでに17人が交通死亡事故で亡くなっていて、令和元年以降最多となった去年の同じ時期と比べると1件多くなっています。事故に遭わないために。この時期、より注意すべきことは。
県警 交通指導課 渡邊和允取締補佐:
「新生活に慣れてしばらく経ったのが4月下旬になるかと思います。これまで緊張感を持っていたのが緩んでくるという時期になりまして、事故が増えてくるのではないかと思いますので、やはり緊張感を持った運転をしていただくことが大切になるかと思います」
【スタジオ】
松岡キャスター:
日々注意が必要ではありますが、この先はゴールデンウイークを控えていますよね。
滝口記者:
はい、県警は「ゴールデンウィークには観光客や帰省客が増え、普段運転をしない人が車を運転する機会が増える可能性がある」とし、時間にゆとりを持った運転を心掛けるよう呼び掛けています。