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旧松山藩主・久松家の歴史資料を愛媛県に寄贈 松山城“三の丸”絵図など新発見につながる一級品も

2025年5月22日 17:33
旧松山藩主・久松家の歴史資料を愛媛県に寄贈 松山城“三の丸”絵図など新発見につながる一級品も

江戸時代の松山藩主、久松家に残る歴史資料が愛媛県に贈られることになりました。新発見につながる一級品が多く、専門家も注目しています。

中村知事:
「まさに『地域の宝物』ではないかと感じています」

県美術館では寄贈にあたって報告会が行われ、久松家の関係者や資料の分析にあたった専門家が出席しました。

愛媛大学 胡光教授:
「この久松家歴史資料は後世にこれからも伝えていくべきであって、県民や市民に公開する措置を取っていただくことが望ましいと考えています」

この度、県に寄贈されるのは、松山藩主・久松家に残る1万6000点の歴史資料のうち、肖像画や徳川家康の書状、松山城・三の丸の絵図などです。

久松雷太さん:
「みなさんの目に触れて、それで愛媛県の発展とかにお役に立てることがたぶんうちのご先祖も一番喜ぶことなんだろうなと考えて愛媛県へ寄贈した」

きょうの報告会を前に単独インタビューに応じた久松家の現在の当主、久松雷太さん。その久松さんが選ぶおススメの資料が。

久松雷太さん:
「こちらの三の丸の図、鳥瞰図になりますけど、今までこういうような松山城の三の丸の図というのはなかったと聞いておりまして、これが初めて出てきてこういうふうになっていたと見れるのは価値が高いと」

県美術館ではあすから来月1日まで、寄贈資料の一部を一般公開するということです。

このほか、東京にあった久松家の墓所を7年前に松山に移した際、多くの副葬品などが見つかっており、財団はこれらについても県や市と連携して保存方法を検討したいとしています。

最終更新日:2025年5月22日 19:59