小学校の茶畑で茶摘み祭 地域のシンボルで世代を超えた交流 矢掛町
昭和の初めから100年近い歴史を持つ茶畑がある岡山県矢掛町の小学校で、茶摘み祭が行われました。
晴天に恵まれ絶好の茶摘み日和。茶摘み祭が行われたのは、運動場沿いの斜面におよそ7アールの茶畑がある、矢掛町の山田小学校です。愛らしい法被や、かすりの着物姿の全校児童70人が、先に生えた柔らかな新芽を摘み取っていきました。
この茶畑は、昭和の初め、当時の教師が静岡から種を購入し育てたのが始まりとされています。以来、100年近い歴史があるという茶畑を、地域をあげて守り、毎年この時期に茶摘み祭を行っています。
集まったのは小学校の児童や保護者、そして地域の住民など、およそ150人。更に同じ町内の矢掛高校の生徒も参加し、若い世代ならではの気づきを得ていました。収穫した茶葉は製茶工場で加工され、学校で「味わう会」や販売などが行われる予定です。
昭和の時代から地域のつながりを守り、子ども達の伝統に対する思いも育てるシンボルが、令和の今、矢掛町にありました。
最終更新日:2025年5月8日 19:09