平和への祈り込め歌い続けた「第九」最後のステージ
中西さん「みんなに支えられて、みんなのおかげで生きてきて、幸せな経験を第九のおかげでさせてもらっている。」
長年、たくさんの仲間と歌い続けて来ましたが、ある決断を下そうとしていました。
中西さん「今年で終わりにするつもりでいます。もう他の人がやった方がいいと思っている。」
この日は本番でも指揮を振るプロの指揮者を迎え練習も佳境です。しかし中西さんは「かがわ第九」を離れることをまだ話せずにいました。
中西さん「どこでみんなに言おうかと思って・・・」
終演後・・・
中西さん「どこかで区切りを付けなくては いけないと思っていたので、皆さんにお礼を言う機会を、今がみなさんいてくれるのでお話しますけど、長いこと支えてくれてありがとうございました。」
中西さん「自分もこれで関わってきた一生の最後だなと思いながら歌ったら、のっけから間違えました。」「まだ心が揺れ動く気持ちもあるけれど、ここで踏ん切りつけようと思っています。」
このわずか6日後のことでした。
中西さん「みんなで平和で幸せに暮らさないといけませんもんね。」「第九も仲間も、みんな私の宝物だと思っています。」
平和の願いを込めて歌い続けた「第九」のメロディー。中西さんの祈りはこれからも香川の地で響き続けます。