PFAS問題「使用済み活性炭が発生源」委員会が結論 浄水場から有害物質検出 吉備中央町
去年、岡山県吉備中央町の浄水場から目標値を超える有害な化合物が検出された問題です。有識者の委員会は5日、近くに保管されていた使用済みの活性炭が発生源として妥当と結論づけました。
原因究明の委員会は今年5月、浄水場近くで保管されていた使用済みの活性炭を原因と仮定。周辺の土壌や地下水を調査し高い数値が検出されたため、8月の会合で、仮定を覆す結果ではなかったとの意見をまとめました。
最終となる5日の委員会で、非公開の審議を経て、町に報告書を提出しました。
報告書では、資材置き場から土壌や地下水に流出し、他の発生源は存在しないとして、原因は使用済み活性炭と考えることが妥当と結論づけました。その上で、資材置き場の高濃度の土壌を撤去し、コンクリートで覆い被せ、モニタリングを続けるよう提言しています。
(原因究明委員会 小松満委員長)「被覆をすれば、雨水の浸透もある程度制御できるので、そこから溢れ出るPFASに汚染された水は減っていくと考えられる」
町は、報告書の内容を踏まえ、関係機関と連携し、スピード感を持って対応に当たりたいとしています。