AIで学ぶ 詐欺被害防止の体験会
全国で急増する、SNSを悪用した特殊詐欺。詐欺の手口を生成AIを使って学ぶ体験会が、岡山県瀬戸内市で開かれました。
体験会に参加したのは、瀬戸内市の60歳以上の190人です。ここ数年、特殊詐欺の手口として、SNSを使い対面せずに金銭をだまし取ることが増えています。
このため岡山県は県警と連携し、スマートフォンを使い犯人役の生成AIと通信アプリLINE上で詐欺の手口を疑似体験出来る会を、県内で初めて開きました。
「友達になりませんか」との誘いの言葉と共に、外国人パイロットの写真が送られてきました。更に、趣味などのやり取りを重ね信頼関係を築きます。そして恋愛感情を抱かせ、突如「儲かる話がある」と、投資の世界に引き込んでいくロマンス詐欺の一例を学びました。
岡山県警によりますと、去年1年間に県内で発生したSNS型の投資詐欺やロマンス詐欺の被害額は、およそ16億7000万円に上ります。県は今年度、県内でこの体験会を12回予定していて、県民の被害防止につなげたいとしています。