「視覚障害理由の授業外しは人権侵害」日弁連

岡山短期大学の教員が視覚障害を理由に授業を外されたのは明白な人権侵害だとして、日本弁護士連合会は大学側に人権救済警告書を、また国の監督官庁に要望書を出したと発表しました。
岡山短期大学の山口雪子准教授は2016年、視覚障害を理由に授業や卒業研究から外された配置転換の処分無効を求め、大学を相手取って提訴。2018年に広島高裁岡山支部で勝訴し、最高裁でも無効を勝ち取っています。しかし最高裁で判決が確定したにもかかわらず、大学が復職交渉を拒否している事などから、日弁連に人権救済の申し立てを行いました。
日弁連は、大学の対応が明白な人権侵害だとして、授業再開に向けた協議の実施を強く求めた警告書を先月(5月)14日付けで出しました。また日弁連は大学を監督する文科省と厚労省にも責務を果たす様、要望書も出したということです。警告書と要望書に法的な強制力はありませんが、山口さんは弁護団とともに復職をめざします。
最終更新日:2025年6月3日 18:43