離島航路の維持 船員不足が影響 芸術祭を前に問われる航路のありかた
私たちのアートの旅を支えてくれる海の便。今、船に乗って働く人の不足が離島航路の維持に大きな影響を与えています。
瀬戸内国際芸術祭の会期中、多くの人が利用する海の便。今回は全ての会期を通して11の島が会場になり、臨時もあわせると24の航路が運航される予定です。
この内、アートの島として国の内外から多くの人が訪れる直島の定期航路が、大きな転換点を迎えました。43年ぶりの運賃値上げです。
直島航路を運航する四国汽船は、フェリーや旅客船の運賃の最大37パーセント値上げを先月(3月)、国に申請。改定は6月1日からで、高松-直島・宮浦間ではフェリーの片道運賃が160円上がり680円に。車両運賃もおよそ1600円上がります。更に今月、運航維持のため、岡山市に拠点を置く両備グループの傘下に入りました。
決断の背景にあったのは「船員の不足」です。これからはじまる芸術祭は、航路の在り方に目を向ける機会にもなりそうです。
最終更新日:2025年4月15日 18:56