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【警察不祥事】口座不正開設し詐欺などの罪問われた元警察官の初公判…検察は懲役2年求刑 (静岡地裁)

2025年5月9日 13:12
【警察不祥事】口座不正開設し詐欺などの罪問われた元警察官の初公判…検察は懲役2年求刑 (静岡地裁)

第三者に使用させる目的で不正に銀行口座を開設した詐欺などの罪に問われている元警察官の初公判が開かれ、検察は懲役2年を求刑しました。

詐欺などの罪に問われているのは、元浜松中央警察署の巡査長で28歳の男の被告です。起訴状などによりますと、被告の男は2024年7月、浜松市内で第三者に使用させる目的で不正に銀行口座を開設し、利益を得ていた罪に問われています。

9日、静岡地裁で開かれた初公判で、被告の男は「間違っているところはありません」と起訴内容を認めました。

検察側は、冒頭陳述で、被告に借金があったことや、秘匿性の高い「テレグラム」というアプリで口座の情報を第三者に提供したなどと指摘。被告人質問では、被告の男が、「多くの方に迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱい。重く受け止めて罪を償いたい」などと述べました。

検察側は、売却した口座は特殊詐欺などの犯罪に使用され、現職の警察が犯行に及んだということは社会的信頼を失墜させかねず、強い非難に値するなどと指摘し、懲役2年を求刑。弁護側は、社会的制裁をすでに受けていることなどを理由に、執行猶予付きの判決を求めました。

裁判は即日結審し、判決は5月23日に言い渡される予定です。

最終更新日:2025年5月9日 13:12